和室を洋室にリフォームする人も多いかと思われますが、和室の場合は床材が畳になるので重量がある家具を置いておくと凹みが生じてしまうこともあります、障子を閉めていても光が室内に入り込むことで日焼けを興してしまうことも少なくありません。凹みや日焼けは模様替えをするときに気が付くことが多いけれども、フローリング床などの木材を使った床と比べると長持ちしないなど考える人も多いといえます。もちろん、家の中に和室が1つあると、お客さんが泊まりに来たときその部屋に蒲団を敷いて眠って貰うことができるなど重宝するけれど、和室は使いにくさがあることからも最近の住宅では洋室が主流になっていて畳の部屋を持つ新築住宅は従来と比べると減少しているようです。
和室から洋室へのリフォームをDIYで行う人もいるようですが、この場合廃材を自ら処分する必要があるので、その方法について知っておく必要があります。リフォームで生じたゴミは、一般家庭が出す燃えるゴミや不燃ごみなどの回収を使うことができません。その理由は、建築物から排出された廃棄物は産業廃棄物に分類されるためで許可を持つ業者を使うことで処分ができるようになっています。
最近は、不法投棄などの社会問題があるのでゴミを排出する側は許可を得ている業者を利用しなければなりません。不法投棄は山奥など人里離れたような場所に回収してきた様々なゴミを捨てること、捨てたゴミは土に還ることはないのでそのまま原形をとどめることになりますし、長い歳月の中で劣化が生じると環境負荷を与えるなどからも厳しい処分を受けることになります。この不法投棄は回収業者が勝手に行う行為になるけれども、それが発覚すると回収を頼んだ人も責任を問われることなる、罰金などの処罰を受けることになるので注意しなければなりません。
基本的に、回収業者を選ぶときには産業廃棄物回収運搬業の許可を得ている業者を利用することが大切ですが、この許可は地域ごとに取得が必要になるのでこれについて把握しておく必要があります。例えば、東京都に本社を置いている回収業者の場合、都内だけを営業エリアにしているのであれば東京都知事からの許可を得ていれば良いのですが、対応エリアが東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県となったときにはそれぞれ知事許可を得ていなければ違法になります。
和室から洋室へのリフォームでは、色々な産業廃棄物が出て来ることになるけれども、その中でも多いとされるのが畳です。6帖の部屋なら6枚、8帖の部屋なら8枚といった具合に処分する枚数が決まって来るわけですが、回収して貰う方法には産業廃棄物を専門にしている業者を利用する方法だけでなく自治体が窓口になっている粗大ゴミ回収を利用するやり方もあります。自治体が窓口になっている粗大ゴミ回収の場合は、行政が指定した優良業者に回収の依頼が行われるので悪質な業者のような高額な請求および不法投棄のリスクはゼロに等しいといっても過言ではありません。
粗大ゴミ回収の費用は地域にもより若干の違いがあるのですが、1枚あたり500円から1,000円の範囲で回収して貰えますが、地位によっては枚数が決まっている所もあるので事前に確認しておくと良いでしょう。リフォーム業者に和室から洋室のリフォームを依頼するときには業者が指定の会社に頼んで廃棄することができるわけですが、この場合の費用も業者により金額が変わるので粗大ゴミ回収を利用するときの金額と比較をしておいて、粗大ゴミ回収の方が安いとなったときには自分たちで手続きを行う方がお得になることもあります。
ちなみに、燃えるゴミの場合は30cm以下などのようなサイズによる制限がありますが、畳は燃えるゴミで出すことも可能です。この場合は、30cm以下の大きさになるようノコギリを使って切り刻むなどの手間が必要になって来ますが、燃えるゴミで処分する方法は実質お金が掛からないのでお得といえます。もっとも、ノコギリで切り刻むための工数が必要になるのでそのような作業ができる人のみになってしまいますが、役所の中には電動式のノコギリを貸し出すサービスを行っているところもあって、それを使えば短期間に切り刻むことは可能です。
この電動式のノコギリの貸し出しサービスは、庭木などを自ら切りたいときなどに利用するもので色々な道具を貸し出ししている行政もありますので事前に調べておくと必要なときに役立つのではないでしょうか。リフォーム以外でも、まだ使えるような畳などのときにはリサイクルに出す方法もおすすめです。比較的きれいな状態のものや表面は傷んでいるけれども裏返せばまだ有効活用ができるものなど、建築資材などを回収している業者を使えば無料で引き取って貰えることもありますし、比較的きれいな状態なものは1枚数百円などのように現金化ができることもあるので、それぞれの処分方法を把握することをおすすめします。